2011-04-27 第177回国会 衆議院 外務委員会 第9号
○笠井委員 このように、自民党政権時代に交わされた日韓間の合意議事録では、韓国文化財について、日韓両国間の文化協力の増進に寄与することから、日本政府として、日本国民の所有であるものについて韓国側への寄贈を勧奨するということをされているというのは大事な点だと思うんです。
○笠井委員 このように、自民党政権時代に交わされた日韓間の合意議事録では、韓国文化財について、日韓両国間の文化協力の増進に寄与することから、日本政府として、日本国民の所有であるものについて韓国側への寄贈を勧奨するということをされているというのは大事な点だと思うんです。
○笠井委員 今お答えありまして、私も、当時の外務委員会の日韓条約の審議をまとめた要綱というのがここにありますけれども、まさにこの合意議事録では、日本政府所有ではない韓国の文化財について、日本政府としては日本国民がその所有する韓国文化財を自発的に韓国側に寄贈することを勧奨するという旨が盛り込まれております。
それによりますと、現在日本には、認知されているだけで二万九千点に上る韓国文化財が所蔵されている。国立博物館の小倉コレクションの先ほどの千百二十一点、大阪市立の東洋陶磁美術館の安宅コレクションの八百点、天理大図書館の夢遊桃園図など百点等々が挙げられております。
また、韓国側は、わが国にある韓国文化財の返還を主張しております。すなわち、国民感情として文化財は大きな意義を持っていること、文化財はその出土の地において保存し研究するのが今日の世界の趨勢であること、朝鮮動乱によって韓国にあった文化財の多くが大きな被害を受けた事情等を強調しております。
韓国側は、日韓会談の開始以来、請求権の問題の一環といたしまして、一九〇五年、これは明治三十八年に統監府が設置されたときでありますが、それ以降、日本の国にもたらされました韓国文化財の多くは不当不正な手段によって入手されたものである、そういう前提に立ちまして、その返還を要求しておるわけでございます。
「韓国側は、わが国にある韓国文化財の返還を主張しております。すなわち、国民感情として文化財は大きな意義を持っておること、文化財はその出土の地において保存し研究するのが今日の世界の趨勢であること、朝鮮動乱によって韓国にあった文化財の多くが大きな被害を受けた事情等を強調」している。これは韓国が強調している。
○落合委員 あなたはそうおっしゃるけれども、ここに速記録もありますが、外務大臣が韓国がわが国にある韓国文化財の返還を主張している、返還に対するお答えなんですから、返す義務はないけれども、しかしながらこれは何かしてやらなければならぬ、それに対するお答えなんですから、返還をする必要はないとは言っていないのです。返還ということを認識した上での発言ですよ。
○国務大臣(灘尾弘吉君) この文化財の問題につきましては、すでに御承知と存じますが、韓国側は、日韓会談の開始以来、一九〇五年以降、すなわち統監府設置以来だと思いますが、わが国にもたらされました韓国文化財の多くを不当不正の手段によって入手されたものであるとして、その返還を要求いたしておるのであります。
また、韓国側は、わが国にある韓国文化財の返還を主張しております。すなわち、国民感情として文化財は大きな意義を持っておること、文化財はその出土の地において保存し研究するのが今日の世界の趨勢であること、朝鮮動乱によって韓国にあった文化財の多くが大きな被害を受けた事情等を強調いたしております。